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執筆者の写真 髙田昭一

子孫を残した後、人は何のために生きるのか

人生100年時代とは言われるようになったし、確かに100歳を超える人も年々増えているのも事実である。100歳まで長生きしたというと元気に長生きというイメージを持ってしまいます。調べていないので分かりませんが、実態はどうなのでしょうか。


家族や介護施設に頼り、長生きできていても何か違うように感じる。ましてや認知症となり家族ともある意味で他人となってしまうと家族の気持ちはどうなのでしょうか。昔の思い出も共有できない、現在の話もできない、ましてや将来の夢も語り合えないと思うと生きているだけに嗚咽しか出ない。遠目に施設内で笑顔を見れば、本人は楽しく過ごしているなあと感じるのかもしれない。身内でありながら、やはり他人としか思えない現実がそこにはある。


ボケの始まりは早くにあっても、なかなか気づかないとか認めることが出来ないこともあり、ついついイライラしてしまったり、怒ってしまったりしてします。病気だと分かって初めて、ああ、言っても仕方がなかったことに気づくものである。自分の将来を考えれば、元気であれば100歳、そうでなければ引き際が大切に感じる。

サケや他の生物でも卵を産んだら精魂尽きて死に絶えることのデレビで観たことがあるが、そんな人生も有りかなとさえ思わされる。


子孫を残した後、人は何のために生きるのであろうか。

若い頃は考えなかったことを考えている自分がいる。




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